- 松尾曜子
ニラ⑴
ヒガンバナ科ネギ属

秋になってきたなあ、と思うと、
すーっと伸びてくるニラの花。
東京都心で見かけた記憶はないのだけど、
郊外の住宅地では何度か見たことあるので割と身近な植物なのかもしれない?

分類は、ヒガンバナ科。
どおりで突然出てくるのね。
(今年の彼岸花は遅いですね、まだ出てこない。)
花が付く茎には葉は無く、
散形花序で花火のようにパッと一点から上を向いて咲く。
形の印象はセリ科の花に似ているが、
セリ科独特の風のようなしなやかさは感じにくく、
逆に芯があって、葉っぱなんかも細さの割に重たそうな印象。
花のひとつひとつを見ていくと、
花弁は6枚あり、それに合わせて雄しべも6本ある。
雌しべは中心に1本で、膨らみかけた子房は三角形の形をしている。
6枚の花弁は、大体が球根で育つ植物。
やっぱり地下に小さな鱗茎があった。
球根て面白い、
球根は、根っこじゃなくて茎なんです。
種のようにぎゅっと塊になっていて、時期が来ると、すっと伸びる。
成長のスピードが速いと感じるのも、すでに芽が出ている状態だからなのね。
種からの発芽を考えると、花が咲くまでには約2年はかかっているのです。
長くなりそうなので続きはまた明日。
___次回は、球根と6と水星の話