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  • 松尾曜子

オオバコ

オオバコ科オオバコ属




踏まれても踏まれても立ち直る粘り強さ、草むしりでも根を抜くのが困難な雑草のひとつ、今回はオオバコについて。


だけど、観察していくと、頑固そうに見えてとっても柔軟な考えを持ち、心をいつも開いているようなオオバコの意外な顔が見えてきます。





まずは形態から。

背の高さは低く、10〜20センチくらい。

地面に広がる葉は波打っており、裏表ともに毛は生えておらず、しっかりとした太い葉脈が5本程ありすーっと伸びていて、ちぎれにくい。


ロゼット状に生えている花茎も硬く強い。

花は、風媒花で香りも蜜もなく、雌しべと雄しべが飛び出ているだけの地味な花が咲く。


葉茎と、花茎の様子をよく観察してみると、外周に葉茎があり、その内側に花茎が出てくる。

一周につき出てくる葉茎の数は大体が3本。

葉茎の内側に花茎が出るので、花茎も一周3本で出てきている。

(これは水星の影響が出ているのかな。ツユクサで話した水星/ニラで話した水星

そしてまた、葉茎、花茎、葉茎、という順で中心に新しい茎が出てくるようになっていて、大きくになるにつれ、年輪のように外に向かっ根元が太くなっていく。


根は束になって生えており、1.2センチ程は直下に生え、その後、細かいひげ根が出てきて広がるが、根自体はさほど長いわけではない。



花が終わると、花穂のひとつひとつの粒は膨らみ、一粒の実を開くと中から6〜8こ程の種が出てくる。

これが花穂いっぱいにあるのだから、思った以上に種が多くて少しびっくりした。

そしてこの種、雨に濡れると種皮がゼリー状に膨れ人間の靴や、タイヤにくっつき種を運んでいくそう。


踏まれることを逆手に取った生存方法である。

だから、生えている場所は、地面が硬く、人がよく通るような場所。





私は、オオバコを見ていて、

すごく人間とコミュニケーションを上手にとっている植物だな、とまず感じた。

それが水星の3の数にも表れているし、踏まれることをプラスに転換する機転の良さも何だか水星らしい。

植物の形態自体は、土や、水の要素が多く、風の要素が見当たりにくいのだけど、人間との関係を生命プロセスの中に入れるところがとても風っぽく感じる。

そこが、この植物の「頑固そうに見えるがとても柔軟な考えを持っている」ように見えるところだと思う。



だけど同時に、だからと言ってオオバコが、人間が居なければ困るように見えるか、人間に依存しているのか、と問われるとそんな風には見えない。


それってなんだろう?とも思うわけで…。






今朝、お隣さんが庭の柿の木の落ち葉を掃いていたのを見て、ふと思った。


あの落ち葉を掃くと、どういうことになるんだろう?

落ち葉が無ければ、今年も柿の木の根元は硬い地面になる…

そしたら、あそこはオオバコにとって住みよい環境になるよね。

背の高い草も生えてこず、人間は通りやすくさらに地面は踏まれ硬くなり、オオバコの成長にも一役買う…。


ん…__なんか見えてきた。




オオバコは人間の行動パターンを地面に映すんだ…。

オオバコがある、ということは、人間の行動のクセがここに表れているよ、という報告。

オオバコがあることで人間の執着が見て取れる、ということも言えるかもしれない。


むしろ依存しているのは人間の方で、人間が執着しているそこに姿を見せることで発想の転換を促しているように見えてくる。

オオバコを抜くのは根も茎も硬く丈夫で大変苦労する作業だが、無くしたければ、土を柔らかくして周りに背の高い草を生やせば、自然と生えてこなくなる。


そこには人間が執着している土地の姿はなくなり、全く別の土地が広がっている。






___今オオバコを取り上げる私にも、何らかの執着があるのかもしれないなあ。

 © 2018 草曜舎 souyousya 

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