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  • 松尾曜子

ツユクサのささやき

ツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属)





青いふたつの丸い耳をピンと立てて、周りの様子を伺うツユクサ。


草むらからひょっと顔を出した小動物のよう。

青い花びらとの対比が綺麗な


黄色い雄しべをよくよく見てみると、


先端は、ちょうちょ結びのようなリボンの形をしている。


それから花の根元を包む葉はハート形(他の葉は細長い)。


見れば見るほど、可愛らしい。

ツユクサを調べてみると、


2枚の青い花弁の他に、もう1枚下側に透明に近い白い花弁があるとのこと。


全部で3枚の花弁を持っている。



ところで、3という数字は水星との関係が深い。


水星は地球の周りをこんな風に回っている。




3回、小さく後転する円を描きながら回転していく。

(適当にPCで作った図なので下手くそ…)


ツユクサの花弁も3枚、ということは水星の影響があるのだろう。


でも2枚だけしか色はついていない。


それにはどんな意図があるんだろう?


(___いや、意図や意味なんてないんだろうな、とも同時に思うが…。)



じっと見ていると、


2つの青い花弁が、冷静なって答えを出そうとしている姿に私には見えてくる。


冒頭の、周囲の状況を見渡して「耳をピンと立てている」イメージにも重なる。




さて、水星についてもう少し。


水星の神、ローマ神話でのメルクリウスは流通や商業の神さまだけど、


同時に騙しや泥棒の神様でもある。


また、水星を象徴する金属 水銀は沸点が低く、常温で液体、


少しの温度で気体になり変化が著しい。


動きの中で形を変える多面性、それが毒にも薬にもなりうることから


水星は、善悪の意識を超えて、


対するふたつのものをひとつに結びつける役割があると言われている。



ツユクサの3枚目の花弁がひっそりとつぶやく。


薄く、透明に近い3枚目の花弁。


あまりに存在感がない。



色の薄い3枚目は小さな声で、なんと語っているのだろうか?


2枚の青い花弁は主張する声がとても大きいから、


よく耳を澄まさないと聞きこぼれてしまう。



リボンの雄しべも、ハートの包みも、どこか3枚目の言葉を待っているように感じてしまう。

 © 2018 草曜舎 souyousya 

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